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産業・工作機械の開発やせいぞうを手掛ける岩本工業(白山市五歩市町)の社員三人が、国家資格の技能検定試験「特級」に合格した。特級は最難関とされ、合格した社員らは「技術を会社の後輩らに伝えていきたい」と喜んでいる。
特級に合格したのは「仕上げ」の職種に高瀬哲也さん、「機械加工」に川端信親さん、「機械検査」に若林寛士さん。いずれも一級の資格を持ち、試験は二月に行なわれた。
高瀬さんは「特級にふさわしい技術があるかを確認したくて試験を受けた。集中的に勉強して備えた」、川端さんは「合格したと分かった時は本当にうれしかった」と振り返る。一発で合格した若林さんは「職場の部下が協力してくれて、勉強する時間をつくることができた」と語った。
同社は受験料を補助したり、合格者に報奨金を贈ったりするなど社員の技能検定取得をバックアップしている。特級の合格者はこれで計七人になり、複数の社員が同時に合格したのは今回が初めてという。同社の岩本博之会長は「合格すれば何歳になっても生かせるのが技術検定試験の強み。技術の蓄積をしていきたい」と話す。